- インフラ包括法案が成立しない限り、予算案を支持しないと主張
- 8月23日の週に下院採決目指すペロシ氏の戦略危うくなる
米下院民主党の穏健派議員9人が、超党派のインフラ包括法が成立するまでは、3兆5000億ドル(約384兆円)規模の支出・税制計画につながる予算決議案に対する支持を留保すると表明した。バイデン大統領のアジェンダを議会で進展させる計画が頓挫する恐れも出てきた。
同議員らはペロシ下院議長に連名で宛てた12日付の書簡で、「土木作業を開始し、人々を仕事に就かせる時がきた」と指摘。「インフラ包括法案が下院を通過し、署名を経て成立するまでは、予算決議案に賛成票を投じる考えはない」と記した。
こうした穏健派のスタンスは、予算決議案について8月23日の週に下院での採決を目指すペロシ氏の戦略を危うくしている。同決議案が下院を通過するためには、民主党議員の反対票が3票にとどまらなくてはならない。下院で共和党の支持は一票も得られない見通しだ。上院は同案を今週、党派通りの票決で可決した。
原題:Pelosi Faces Revolt From Moderates on Budget Vote Timing (3)(抜粋)