【ワシントン時事】米海洋大気局(NOAA)は13日、地表と海面を含む全世界の今年7月の平均気温が、20世紀の7月の平均15.8度より0.93度高かったと発表した。20世紀平均との差は、過去最も暑かった2016、19、20各年の7月を0.01度上回り、観測史上最大を更新した。
NOAAのスピンラッド局長は、声明で「この場合、1番は最悪ということだ」と指摘。「気候変動が地球にもたらす破壊的で憂慮すべき前途を示す新たな記録だ」と強調した。
北半球の陸地は過去の平均より1.54度高く、地域別ではアジアが10年を上回り過去最高を更新。アジアの7月の歴代最高気温は上位10年がいずれも05年以降で、温暖化の影響が顕著に出ている。