[カブール 16日 ロイター] – アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンが15日に首都カブールの大統領府を掌握したことを受け、16日に国外脱出を図る人々がカブールの空港に押し寄せ、一部の人が離陸しようとしている航空機の機体にぶらさがるなどして混乱が広がった。目撃者の話によると、混乱の中、少なくとも5人が死亡した。
アフガンの民放最大手トロニュース(Tolo news)は、カブールのハーミド・カルザイ国際空港の様子をとらえたソーシャルメディアの動画を放映。ソーシャルメディアに投稿された動画や写真には、数百人の人々が空港の滑走路に入り、国外に脱出しようとタラップに登ったり、機体の上に乗ったりする姿がとらえられている。
地元ニュースのアスバカは、航空機の機体にぶら下がっていた人たちが、航空機が離陸した後に地上に落下して死亡したと報道。ロイターはこの報道の真偽を確認できていない。
複数の目撃者によると、空港での混乱で少なくとも5人が死亡。目撃者の一人はロイターに対し、目撃者の一人は、死亡原因が発砲によるものか、将棋倒しによるものかは不明と述べた。