[ワシントン 19日 ロイター] – バイデン米大統領は、アフガニスタンの全権を掌握したイスラム主義組織タリバンについて、正統政府として国際的に承認されることの是非はタリバン自ら決定する必要があると述べた。ただタリバンの基本的な信条は変わっていないとの認識を示した。

バイデン氏は米ABCテレビのインタビューで、タリバンは変わったかとの質問に対し「変わっていない」と回答。「タリバンは正統的な政府として国際社会に承認されることの是非など、存在に関する危機に直面していると考えられる」と述べた。

タリバンは自らの信条へのコミットメントを強めているようにみえるとし、国際社会に承認されたいと考えているかは分からないと語った。

その上で、タリバンはアフガニスタン国民の食料を確保し、経済を運営し、社会をまとめていかなくてはならないが、「このどれも当てにしていない」と述べた。

タリバンによる女性の権利の保証については、軍事力ではなく、外交、経済的な圧力が必要になるとの認識を示した。

インタビューは18日に収録され、19日に放映された。