学校の夏休み延長に踏み切る自治体が相次ぐ日本と同様、米国でも新年度から通常の学校生活に戻れるという期待は打ち砕かれつつあります。全米学校区長協会(AASA)の幹部は「7月に考えていたような状況とは違う」と指摘。対面授業の再開にこだわるニューヨーク市のデブラシオ市長にも方針転換を求める声が強まっています。子供が再びオンライン授業となれば、多くの親のオフィス復帰も遠のきます。ウォール街に以前の活気が戻る日は来るのでしょうか。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

アフガン退避に民間航空機

米国防総省は国内航空会社に対し、アフガニスタンからの退避を支援するため計18機を提供するよう要請。活用される航空機は退避を求める人々で混乱するカブール空港には飛ばず、一時的な避難場所などから人々を移すのに使われるという。サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は、カブール空港での過激派組織「イスラム国(IS)」による攻撃は差し迫った脅威だとの見解を示した。

パウエルFRB議長の再任支持

イエレン米財務長官は、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の再任を支持する考えをホワイトハウスのシニアアドバイザーらに伝えた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。パウエル議長にとっては2期目続投のチャンスを大幅に高める動きとなる。

熱帯性暴風雨「アンリ」上陸

熱帯性暴風雨「アンリ」は米東部時間22日午後12時15分ごろ、ロードアイランド州ウェスタリー近郊に上陸した。北東部全体で洪水が既に報告されており、停電情報を提供するパワーアウテージ・ドットUSによれば、ロードアイランド、コネティカット両州で既に約10万世帯が停電に見舞われている。

豪州はコロナ戦略見直し

新型コロナウイルスのデルタ変異株は、オーストラリアとニュージーランドに戦略の再考を迫っている。モリソン豪首相は感染者がゼロになる可能性は極めて低いとの見方を示し、焦点を感染者数から入院率に移す必要があると述べた。同国の21日の新規感染者は894人と、1日としては過去最多だった。

ビットコイン5万ドル視野

ビットコインは数カ月に及ぶ低迷を脱し、主要な節目である5万ドルに向かっている。仮想通貨取引所シーイーエックス・アイオーのエグゼクティブディレクター、コンスタンティン・アニシモフ氏は「さらに多くの買い手が参入して5万ドルを突破すれば、中期的な目標である5万5000ドルに向けて熱狂が出てくるかもしれない」と述べた。

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