【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバン幹部は22日、ロイター通信に対し、崩壊した民主政府の知事経験者と数日中に会談する方針を明らかにした。タリバンが首都カブールを制圧して1週間がたち、地方で独自の勢力を維持してきた軍閥が反攻に出て支配地域の奪還に成功した例も出ている。タリバンは地方有力者を懐柔し、アフガン全域の安定支配確立を急いでいるとみられる。

 タリバン幹部は、全34州のうち20州以上の元知事・高官らと会談して身の安全の保証などを伝えると述べた。「元政府関係者に(タリバン新政権への)参加や忠誠の証しを強いることはない」と語ったものの、地方有力者から今後の統治で協力を取り付けたい考えだ。