[6日 ロイター] – ベラルーシの裁判所は6日、国家権力奪取の陰謀罪などに問われていた反体制派幹部のマリア・コレスニコワ氏(39)に禁錮11年の実刑を言い渡した。
コレスニコワ氏はルカシェンコ大統領に対する抗議デモを主導した一人。国境付近に連行されて出国を迫られた際は、自らパスポート(旅券)を破り捨てて国外追放に抵抗した。
裁判では、もう一人の反政権派幹部マクシム・ズナク氏も禁錮10年の判決を受けた。弁護側によると、両氏とも上訴する方針だ。
欧州連合(EU)の報道官は声明で「ルカシェンコ政権が国民の人権や基本的自由を引き続きあからさまに軽視していることの表れであり遺憾だ」と表明。ブリンケン米国務長官は「政治的動機に基づく決定で、恥ずべき判決だ」と非難した。