前日と同様、この日も8月の米経済統計は弱い内容となりましたが、9月のニューヨーク連銀製造業景況指数は急上昇しました。加えて、北海ブレント原油先物が7月以来初めて1バレル=75ドル台で終了。8月に弱含んでいた景気と原油相場は9月に入って持ち直しており、米金融政策の行方にも微妙に影響しそうです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。
急上昇
ニューヨーク連銀指数は9月に34.3と、前月の18.3から急上昇した。新規受注は17年ぶりの水準に上昇。出荷は前月から急伸した。販売価格は過去最高を更新した。仕入れ価格指数はやや低下したものの、なお高い水準にある。一方、8月の米製造業の生産指数は予想を下回る伸びにとどまった。原材料・労働力不足が続いていることに加え、ハリケーン襲来による工場閉鎖が影響した。同月の輸入物価指数は予想に反して低下した。
時間と共に低下
米ファイザーは独ビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスワクチンについて、時間の経過と共に効果が低下することが米国とイスラエルのデータから示されたと明らかにした。その上で、ブースター(追加免疫)接種は安全であり、変異株にも効果的であることが示されたと説明した。米食品医薬品局(FDA)の外部諮問委員会は17日の会合で、より多くの米国人がブースター接種を受けるべきかどうか勧告を出すとみられている。
外相に抜てき
ジョンソン英首相は大幅な内閣改造を発表。保守党員の間で最も人気が高い閣僚だったトラス国際貿易相を外相に抜てきした。トラス氏と同じく女性閣僚のパテル内相は留任する。一方、ラーブ外相は司法相に事実上の降格となった。ラーブ氏はイスラム主義組織タリバンが8月にアフガニスタンを掌握した際にも休暇先にとどまるなど、批判の対象となっていた。
「マーカス」拡充
ゴールドマン・サックス・グループは、住宅修繕と医療の分野で顧客に複数の支払いプラットフォームを提供する米グリーンスカイを約22億4000万ドル(約2450億円)で買収することで合意した。買収によりゴールドマンは、コンシューマーバンキングのプラットフォーム「マーカス」を拡充させる。グリーンスカイは1万を超える加盟業者と協力し、顧客向けに決済方法を提供している。
ムーンショット
バンク・オブ・アメリカ(BofA)のストラテジストは「ムーンショット」と呼ぶ革新的技術のリストを発表した。ニューヨーク公共図書館の全蔵書を20秒でダウンロードできる第6世代(6G)通信ネットワークのほか、エモーショナル人工知能、脳コンピューター・インターフェースなど14項目。生活を一変させる技術の到来は、考えられているほど遠い未来ではないとしている。
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