[ワシントン 17日 ロイター] – 国際通貨基金(IMF)理事会は、世界銀行の年次報告書を巡り当時世銀の最高経営責任者(CEO)を務めていたゲオルギエワIMF専務理事ら上層部が圧力をかけていたとする報告書の見直しに着手した。ライス報道官が17日、明らかにした。

世銀は16日、ビジネス環境の国別ランキングを示し注目度の高い年次報告書「ビジネス環境の現状(Doing Business)」について、2017年発行の報告書で、当時のゲオルギエワCEOら上層部が中国のランクを引き上げるよう職員に「不当な圧力」をかけていたことが外部調査で判明したため、同報告書の発刊を取りやめると発表した。

これについてライス報道官はロイターに対し「IMF理事会がこの件に関する見直しを行っている」とし、「倫理委員会が理事会に報告する」と述べた。