【シリコンバレー時事】民間人のみ4人を乗せた米スペースXの宇宙船「クルードラゴン」が東部時間18日午後7時(日本時間19日午前8時)ごろ、3日間の地球軌道周回飛行を終え、米フロリダ州沖に着水、無事帰還した。宇宙飛行士を伴わず初めての地球軌道飛行に成功したことで、宇宙旅行本格化への大きな一歩を踏み出した。

民間人で地球周回 3日間の初挑戦始まる―宇宙船打ち上げ・米スペースX

 クルードラゴンは15日夜、フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げ。高度585キロに上昇し1周90分で地球軌道を周回した。17日夜には高度を約365キロまで下げ始め、帰還準備に入っていた。

 旅行は船長のジャレッド・アイザックマン氏(38)が費用を支払い、医療従事者ら3人を同乗者に選定。飛行の様子を配信し、小児がん治療支援の寄付を呼び掛けている。3日間の滞在による健康への影響も検証する。