【ニューデリー時事】アフガニスタンのイスラム主義組織タリバンは21日、暫定政権の閣僚を追加発表した。地元民放トロTVによれば、タリバンのムジャヒド報道担当者は記者会見で「少数派を加えた」と強調。包括的な政府の樹立を求める国際社会の批判を意識したとみられる。引き続き女性閣僚はいない。
発表では、現在もタリバンへの抵抗が続く北東部パンジシール州出身で少数派タジク人のアジジ氏を商務相代行に指名。タリバンが敵視してきた少数派のイスラム教シーア派ハザラ人からも保健副大臣代行が選ばれた。今月7日に発表された閣僚はタリバン幹部だけだった。
報道によると、ムジャヒド氏は会見で、今後の女性閣僚起用の可能性を排除しなかった。アフガン各地では、女性の政治参画を求めるデモが起きていた。
ムジャヒド氏はまた、一時停止中の学校での女子教育を「できるだけ早く」再開するため準備を進めていると述べた。タリバンは17日の声明で、男子生徒の登校再開を指示したものの、女子生徒には触れていなかった。