【ロスジャノスデアリダネ(スペイン)AFP時事】大西洋にあるスペインの離島、カナリア諸島ラパルマ島のクンブレビエハ火山の噴火で流れ出した溶岩は20日、島の住宅100軒をのみ込んで海へ向かった。カナリア諸島自治州のトレス州首相は「人命が失われていないことだけが良いニュースだ」とため息をついた。住民5500人が避難を強いられている。

 避難した住民の一人ジャアイラ・ガルシアさん(34)は火山の麓で暮らしていた。ここ数日、地震が続き、19日の噴火の前夜は「本当に恐ろしかった」と振り返った。「家が倒壊すると思うほど激しい揺れ」を感じ、車で急いで近くの両親の家に向かった。「ヤギ4頭、豚2頭、鶏20羽、ウサギ10羽、犬4匹、カメ1匹」と一緒に避難できた。