[ニューヨーク 21日 ロイター] – ニューヨーク外為市場ではドルが小幅安。前日相場を揺さぶった中国恒大集団を巡る懸念が一服した。21─22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、量的緩和の縮小(テーパリング)の開始時期を巡り新たな手掛かりが示されるかにも注目が集まる。
OANADAのシニアマーケットアナリスト、エドワード・モヤ氏は「この日のドルの動向が継続するのか、リスク選好度が改善し、さらに下げるのか見極めようとしている」とし、「FOMCの結果や中国恒大を巡る状況を見極めようと、様子見気分が強かった」と述べた。
終盤の取引で、主要6通貨に対するドル指数は0.019%安。前日は中国恒大資金繰り難に陥っている中国の不動産開発大手、中国恒大の流動性問題の影響波及を巡る懸念から、1カ月ぶりの高値となる93.455を付けていた。
ユーロ/ドルは0.01%安の1.1724ドル。
中国恒大集団の許家印主席は21日、従業員宛ての書簡で、自社が「最も暗い時」から抜け出し、計画通り不動産プロジェクトを遂行することに自信を持っていると説明。中国政府は介入に動く様子は示していない。
オフショア人民元は対ドルで弱含み、1ドル=6.4817元。
円は対ドルで0.13%高の109.23円、ポンドも0.01%高の1.3658ドル。
カナダドルは対米ドルで0.06%高の1.28カナダドル。20日に実施されたカナダ議会下院(338議席)の総選挙では、トルドー首相率いる与党自由党が勝利した。しかし、単独過半数を確保することはできなかった。
暗号資産(仮想通貨)では、ビットコインが2.01%安の4万2172.11ドル。
ドル/円 NY午後4時 109.18/109.21
始値 109.50
高値 109.51
安値 109.19
ユーロ/ドル NY午後4時 1.1728/1.1730
始値 1.1734
高値 1.1749
安値 1.1716