[22日 ロイター] – パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は22日、資金繰り難に陥っている中国の不動産開発大手、中国恒大集団の債務問題は中国特有のものだとし、米国企業への直接的な影響は限定的の見解を示した。
連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で「米市場への影響という意味では、米国への直接のエクスポージャーは多くない。中国の大手銀行もそれほど大きな影響を受けていない。ただ、世界的な信用供与チャネルを通じて世界の金融情勢に影響が及ぶようなことは懸念される」と語った。
その上で「米国の企業部門と同列に考えることはない」とした。
中国恒大集団のデフォルト懸念は20日の市場で米株式の急落を招いたほか、米ハイイールド債のスプレッドも拡大した。