[ジュネーブ 27日 ロイター] – 中国は27日、米国の太陽光パネルに対するセーフカード(緊急輸入制限)措置に対する中国による不当申し立てを世界貿易機関(WTO)が却下したことについて、セーフガード措置の乱用につながる「危険な誤ち」として非難した。
WTOの第一審にあたる紛争処理小委員会(パネル)は今月2日、米国が2018年から太陽光パネルに対して課しているセーフカード措置は不当だとして中国が提訴していた問題で、中国側の4件の主張を全て却下した。
中国代表部は、パネルの判断に「深い懸念」を表明するとし、「セーフガード措置の乱用につながり、規則に基づく多国間貿易システムが損なわれる」と非難した。