[香港 29日] – 経営危機に陥っている中国の不動産大手、中国恒大集団のオフショアのドル建て社債を保有する複数の投資家が、アジア時間29日の営業時間終了までに利払いを受けていないことが分かった。3人の関係者がロイターに話した。
ドル建て社債を期日に支払いできなかったのは今月で2度目となる。
この日は、クーポン9.5%の2024年3月償還債に対する4750万ドルの利払いの期日だった。恒大は23日にも、8350万ドルの利払いを実行していない。
恒大はオフショア社債の利払いについて沈黙を保っており、世界の投資家は23日と29日からそれぞれ30日間の猶予期間後に、巨額の損失を被るのではないかと懸念している。
関係者の2人は、29日に会社側から支払いについて情報がなかったと述べた。
恒大の広報担当者はコメントしなかった。ロイターは、恒大が29日期限の利払いについての計画を債券保有者に伝えたかどうか判断できなかった。