- 下院は10月1日午前に議事再開しインフラ法案採決を目指す計画
- これまでで最も合意に近づくも、まだ至らず-サキ大統領報道官
ペロシ米下院議長は9月30日、同日に予定していた5500億ドル(61兆1300億円)規模のインフラ法案の本会議採決を先延ばしした。民主党内では、バイデン大統領の経済優先施策の多くを盛り込んだ税制・支出法案とインフラ法案の取り扱いを巡り、進歩派と穏健派の対立解消のための協議が続いている。
下院は10月1日午前に議事を再開してインフラ法案採決を目指す計画。上院は先にこの法案を可決済み。
民主党穏健派は3兆5000億ドルに上る税制・支出法案の規模を大幅に縮小するよう要求している。
一方、ペロシ議長がこの日協議した党内進歩派議員は、インフラ法案の採決に先立ち税制・支出法案支持で合意して同法案を通過させるよう主張し、それが受け入れられなければインフラ法案に反対票を投じることも辞さない姿勢を明確にした。
ホワイトハウスのサキ大統領報道官は30日遅く、「今週に入って大きな進展があり、これまでで最も合意に近づいたが、まだそこには至っておらず、作業を完了するにはまだ多少の時間が必要となりそうだ。明日午前に真っ先に取り掛かる」とする声明を発表した。
原題:Pelosi Delays Infrastructure Vote as Democratic Rift Persists、
House Delays Infrastructure Vote As Biden Agenda Bill Unsettled(抜粋)