[ニューヨーク 4日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、連邦準備理事会(FRB)の次の動きの手掛かりを探ろうと8日に発表される9月の雇用統計に注目が集まる中、ドル指数がやや下落した。
終盤の取引で主要6通貨に対するドル指数は0.2%安の93.802。先週は0.8%上昇し、2020年9月以来の高値を付けていた。
中国市場が7日まで休場となる中、この日は韓国市場も休場。近く発表される米経済指標に市場の注目が集まった。
ジェフリーズのグローバル外為部門責任者、ブラッド・ベッチェル氏は「雇用統計が今週の大きな注目材料になる」と指摘。ロイターが実施した調査では48万8000人の雇用増が予想されている。
ベッチェル氏は、テーパリング(量的緩和の縮小)に向けた勢いがかなり高まっているため、予想を下回ったとしてもFRBは慌てることはないと指摘。ただ「非農業部門雇用者数が減少するなど、極端な結果になれば、FRBは計画を一旦停止さざるを得なくなる」と述べた。
原油価格が約7年ぶりの高値を付ける中、ドルはエネルギー価格に敏感に反応しやすい通貨に対し下落。対ノルウェークローネで0.6%、対カナダドルで0.5%下落した。
ドル/円 NY終値 110.87/110.90
始値 111.29
高値 111.29
安値 110.84
ユーロ/ドル NY終値 1.1621/1.1625
始値 1.1618
高値 1.1640
安値 1.1616