[東京 8日 ロイター] – 岸田文雄首相は8日夕、中国の習近平国家主席、インドのモディ首相とそれぞれ電話会談を行った。習主席とは北朝鮮問題など様々な課題での協力を確認するとともに、香港や新疆・ウイグルをめぐる人権問題について岸田首相から提起した。
首相が会談後記者団に明らかにした。
習主席に対しては「国交正常化50周年の来年を契機に建設的かつ安定的な日中関係を共に構築する必要がある」と伝え、習氏からも賛意と、日中関係を発展させることへの意欲が示されたという。首相は「日中は隣国であるがゆえに様々な問題もあるが、主張すべきは当然主張しながら、今後も習主席と議論していきたい」と述べた。
モディ首相とは「日印関係を一層発展させるとともに、日米豪印(クアッドの枠組み)なども活用しつつ、自由で開かれたインド太平洋の具体化を共に進めることを確認した」という。
岸田首相は4日の就任後、米国、オーストラリア、ロシアとも電話会談を済ませており、「大変よい形で首脳外交をスタートできた」と述べた。