[香港 15日 ロイター] – 経営危機に陥っている中国不動産大手、中国恒大集団の夏海鈞・最高経営責任者(CEO)が香港で投資銀行や債権者とリストラや資産売却などの可能性について協議していることが、複数の関係者の話で分かった。
夏CEOは中国恒大の資金調達を含む日常業務を担当している。関係者によると、夏CEOは中国恒大が大きなプレゼンスを持つ香港に2カ月以上滞在しているという。ただ、夏CEOがここ数日で協議した債権者などについて具体的に明かしていない。
関係者の1人は「夏CEOは中国恒大グループが国外に抱えている簿外債務の規模を整理する必要がある。なぜなら簿外債務の多くが子会社レベルで、夏CEO自身もそのことを認識していない可能性があるからだ。認識しなければリストラもできないし、債権者とも協議できない」と述べた。
中国恒大と夏CEOはロイターのコメント要請に応じていない。