[ニューヨーク 18日 ロイター] – 著名な債券投資家らは18日に開催されたミルケン・グローバル・カンファレンス2021で、景気低迷と高インフレが併存するスタグフレーションに米経済が向かっているとの懸念は行き過ぎだと述べた。

米債券運用会社パシフィック・インベストメント・マネジメント・カンパニー(PIMCO)の最高経営責任者(CEO)、エマニュエル・ローマン氏はスタグフレーションの「可能性は極めて低い」と指摘。インベスコのマーティン・フラナガンCEOも相対的に堅調な米経済の伸びによってスタグフレーションに陥る可能性は低下したと述べた。

また、グッゲンハイム・パートナーズのグローバル最高投資責任者(CIO)、スコット・マイナード氏は、直近のインフレ高進は一過性としたほか、現行の金利環境が現在の株価のバリュエーションを支えていると言及。「株価が再び調整するのは間違いないが、今ではないだろう。今はバブルかもしれないが長期投資家にとっては多くのチャンスがある」とした。

PGIMのデビッド・ハントCEOは、米債利回りの水準が非常に低く、投資家がより大きなリターンを求めていることが株式市場を支えているとし、「現金保有がこれほど懲罰的になったことはない」とした。