[ニューヨーク 21日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドル指数が当初は軟調だったものの、好調な経済指標に反応し、上昇に転じた。米国債利回りの上昇も押し上げ要因になった。
労働省が朝方発表した16日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比6000件減の29万件と、新型コロナウイルス感染拡大が始まった2020年3月半ば以来、1年7カ月ぶりの低水準を付けた。
このほか、全米リアルター協会(NAR)が発表した9月の米中古住宅販売戸数(季節調整済み)は年率換算で前月比7%増の629万戸と、1月以来の高水準に達した。米国内4地域全てで増加し、市場予想の609万戸も上回った。
アクション・エコノミクスのグローバル外為分析担当のマネジング・ディレクター、ロナルド・シンプソン氏は「ドルは当初は軟調だったが、新規失業保険申請件数と中古住宅販売を受け、底堅く上昇した」と述べた。
主要6通貨に対するドル指数は一時93.49まで下落したものの、終盤の取引では0.17%高の93.76。
先週は連邦準備理事会(FRB)が予想より早い時期に利上げに踏み切らざるを得なくなるとの観測から、ドル指数は94.56と、約1年ぶりの高水準を付けていた。
この日のFRB当局者の発言では、ウォラー理事が8兆ドル規模に膨らんだバランスシートを今後2─3年で縮小すべきと述べた。
ドルは対円で0.34%安の113.97円。前日は114.67円と、4年ぶり高値を付けていた。
ユーロは0.23%安の1.1623ドル。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは6万5193ドル。ビットコイン先物ETF(上場投資信託)の取引が米国で始まったことを受けた需要増を反映し、前日は6万7017ドルと、過去最高値を付けた。
ドル/円 NY終値 113.97/114.00
始値 114.00
高値 114.20
安値 113.66
ユーロ/ドル NY終値 1.1621/1.1625
始値 1.1639
高値 1.1651
安値 1.1621