【イスタンブール時事】トルコのエルドアン大統領が23日、同国で拘束されている実業家の即時釈放を求める共同声明を出した米国やフランス、ドイツなど10カ国の大使の国外追放について、外相に「必要な指示を下した」と演説で発言した。現在、トルコ外務省で対応を慎重に検討しているとみられるが、対米欧関係の悪化は不可避の情勢だ。
エルドアン氏は演説で、10カ国の大使に対する「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」指定に言及し、「直ちに取り組むよう外相に伝えた」と米欧側への警告を発した。トルコ外務省は24日時点で対応を明らかにしていない。
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