[ニューヨーク 25日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドルが一時の1カ月ぶり安値から切り返し、安定的に推移した。週内に開催される欧州中央銀行(ECB)理事会や来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)に加え、欧米で今週発表されるインフレ指標や国内総生産(GDP)統計の内容が注目されている。
終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は約0.2%高で推移。一時、米10年債利回り上昇に追随し、0.4%上昇する場面もあった。
ウエスタン・ユニオン・ビジネス・ソリューションズのシニアマーケットアナリスト、ジョセフ・マニンボ氏は「今週見込まれる多くのイベントリスクをにらみ、ドルはここ2週間ほどアンダーパフォームしていたため、ドルに買いが戻りつつある」と述べた。
28日のECB理事会に加え、27日にはカナダ中銀の政金融策決定会合が開催される。
ECB理事会では、インフレ圧力の高まりによる政策金利への影響を巡り当局者の見解がシフトしたかが示されるか注目される。
ユーロ/ドルは0.3%安の1.1613ドル。
ドル/円は0.2%高の113.685円。日銀も今週、金融政策決定会合を開催するが、ハト派的なスタンスにシフトがあることは見込まれていない。
28日に発表される米GDP伸び率が予想以上に鈍化すれば、米連邦準備理事会(FRB)に対する圧力は幾分弱まる可能性がある。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは3%高の6万2997ドル。
ドル/円 NY午後4時 113.70/113.71
始値 113.68
高値 113.91
安値 113.60
ユーロ/ドル NY午後4時 1.1611/1.1615
始値 1.1622
高値 1.1626
安値 1.1591