[ワシントン 26日 ロイター] – コンファレンス・ボード(CB)が26日に発表した10月の米消費者信頼感指数は113.8と、前月の109.8から予想に反し上昇した。上昇は4カ月ぶり。高インフレを巡る懸念が労働市場の見通し改善によって相殺され、第4・四半期初めの経済成長回復を示唆した。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は108.3だった。

現況指数は147.4と、前月の144.3から上昇。期待指数も91.3と、86.7から上昇した。

消費者信頼感指数は6月に付けたピークの128.9をなお下回っているが、新型コロナウイルス感染件数の減少に歩調を合わせるように回復。FWDBONDS(ニューヨーク)のチーフエコノミスト、クリストファー・ラプキー氏は「波乱が見られた第3・四半期を経て、消費者信頼感は高まっており、力強い状態で年末を迎える公算が大きい」と述べた。

職が十分とみる向きと就職が困難とみる向きとの差は45と、21年ぶりの水準に拡大。ムーディーズ・アナリティクスのシニアエコノミスト、ライアン・スィート氏は「10月に雇用増が再び加速し、失業率が低下した可能性がある」としている。

1年先の期待インフレ率は7.0%。前月の6.5%から上昇し、13年ぶりの高水準を付けた。