[グラスゴー 1日 ロイター] – インドのモディ首相は1日、第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)で、2070年までにカーボンニュートラル(温暖化ガス排出量実質ゼロ)達成を目指す計画を発表した。
科学者は気候変動の破滅的な影響を回避するためには2050年までにカーボンニュートラルを達成する必要があるとしている。
COP26当局者は、インドが目標を2070年としたことに意外感を表明。インドはこれよりも早い時期を目指すとの期待が出ていたと述べた。英国のジョンソン首相もインドの野心的な計画に期待していた。
モディ首相は、インドの人口は世界の17%を占めているにもかかわらず、温暖化ガス排出量は世界の5%でしかないと指摘。再生可能エネルギーの比率を昨年の約38%から、2030年までに50%に引き上げる計画を発表した。
インドは中国、米国に次いで第3位の温暖化ガス排出国。世界各国が排出削減に向けた信頼ある計画を策定することがより重要として、先週までカーボンニュートラル達成時期の目標は発表しないとしていた。
各国・地域がこれまでに示したカーボンニュートラル達成時期の目標は、米英と欧州連合(EU)が2050年、中国とサウジアラビアが2060年。世界4位の温暖化ガス排出国であるロシアはこの日、2060年までのカーボンニュートラル達成を目指す長期的な気候変動対策を承認した。