[グラスゴー 1日 ロイター] – 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会のフォンデアライエン委員長は1日、地球温暖化対策を話し合う第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)の会合で、地球温暖化の要因となっている二酸化炭素(CO2)の排出量削減に向け、カーボンプライシング(炭素の価格付け)を行うべきという認識を示した。
フォンデアライエン委員長は「カーボンマーケット(炭素市場)の実現など、強固な枠組みで合意する必要がある」と呼び掛けた。
さらに、EUが2030年までに温室効果ガスの排出量を90年比で少なくとも55%削減することを目指しているとし、他国も排出削減に向けた取り組みを強化するよう要請。「30年までに排出量を削減するという強いコメットメントを示す必要がある。50年までのネットゼロ(実質ゼロ)達成という目標は素晴らしいが、それだけでは十分ではない」と述べた。