[ニューヨーク 1日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対し下落。市場の注目は3日に判明する米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果に集まっている。

FOMCに加え、今週はイングランド銀行(英中銀)やオーストラリア準備銀行(RBA)も金融政策決定会合を開催する。

終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.321%安の93.894。

BKアセット・マネジメントのFXマネジングディレクター、ボリス・シュロスバーグ氏は「ドルが過去数営業日で大きく上昇していたこともあり、FOMCで比較的ハト派的なトーンが示される場合に備え、幾分ポジション調整の動きとなっている」と指摘した。

さらに、米連邦準備理事会(FRB)が「引き締めに向けた下地を整えることは望んでおらず、(FOMCでは)インフレの高まりが一過性という見方を堅持する可能性が極めて高い」と述べた。

FXストリート・ドット・コムのシニアアナリスト、ジョセフ・トレビサーニ氏も「FRBがどのように動くか極めて不確定だ」と述べた。

CMEのデータによると、短期金利先物市場では、FRBが50%の確率で来年6月までに25ベーシスポイント(bp)の利上げを実施するという見方が織り込まれている。

ユーロ/ドルは0.037%高の1.16045ドル。

ユリゾンSJLキャピタルのヘッジファンドマネジャー、スティーブン・ジェン氏は為替市場の動きについて、欧州中央銀行(ECB)に対し過度にタカ派、FRBに対し過度にハト派のように見えるという見方を示した。

豪ドル/米ドルは0.01%安の0.7518米ドル。

ポンド/ドルは約2週間ぶりの安値に沈んだ。英中銀の政策スタンスを巡る不確実性に加え、欧州連合(EU)離脱後の英仏間の漁業権問題などがポンドへの圧迫要因となった。

4日開かれる英中銀の政策会合では、15bpの利上げが予想されているが、全会一致での決定にはならないと見込まれている。

ドル/円 NY終値 113.98/114.01

始値 114.23

高値 114.31

安値 113.95

ユーロ/ドル NY終値 1.1606/1.1610

始値 1.1569

高値 1.1609

安値 1.1566