ゴア元米副大統領は3日、世界はサステナビリティ(持続可能性)革命を目の当たりにしていると述べ、歴史の間違った側に取り残された投資家は損失を被ることになると警告した。
第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)が開催されている英グラスゴーからブルームバーグTVのインタビューに応じたゴア氏は、「われわれは現在、22兆ドル(約2500兆円)に上るサブプライム・カーボンバブルを抱えている。それは、そうした化石燃料が全て燃やされるというばかけた仮定に基づいている」と指摘。「そうはならないだろう。新しい再生可能な電力源が今では大幅に安価になったことを踏まえればなおさらだ」と語った。
さらに、いったんリスクが「内在化」されれば、「そうした資産すべての価値に影響が及ぶことになる」と述べた。同氏は現在、投資会社ジェネレーション・インベストメント・マネジメントの会長を務める。
約10年前にも同様の警鐘を鳴らしていたゴア氏の目には、世界がようやく気候変動の「差し迫った」脅威に目覚めつつあると映っている。
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「世界は今、史上最大のチャンスであるサステナビリティ革命の初期段階にある」と同氏はコメント。「それを認識せず、適応できない人は商業リスクを抱えることになる。時代に取り残されるだろう」と述べた。
原題:Al Gore Sees ‘Subprime Carbon Bubble’ With $22 Trillion Tag (2)(抜粋)