中国は炭素排出削減目標を達成するために、莫大な規模の原子力発電所の建設に乗り出した。
3日、米ブルームバーグ通信によると、中国は今後15年間に原発を少なくとも150基も建設する計画である。これは、世界の他の国々がこれまでの35年間に建設した原発の数より多い。 福島原子力発電所の事故以降、先進国は原発の新規建設を自粛する中、中国は積極的に原発建設に乗り出している。
「中国は2020年代中盤には米国を上回り、世界最大の原発国家となるだろう」とブルームバーグ通信は伝えた。 現在、火力発電への依存度が高い中国では、発電所の燃料である石炭と天然ガスの価格が急騰し、大々的な電力難に直面している。
米ブルームバーグ通信は、中国官営メディア“経済日報”から引用し「中国は最近、電力難を解消する次元において石炭使用を奨励しているが、石炭火力発電所の新規建設には着手しないものとみられる」と伝えた。 また「中国の究極的な計画は、現在2990基ある石炭火力発電所を、2060年までに清浄エネルギー発電所に代替することだ」と伝えた。