[ロンドン 4日 ロイター] – 国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は4日、国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)で各国首脳が温室効果ガス排出量実質ゼロ(ネットゼロ)目標やメタン排出削減計画(グローバル・メタン・プレッジ)を打ち出したことで、世界の気温上昇を2度未満に抑える目標に近づくとの見方を示した。
ビロル事務局長は「IEAの新たな分析によると、ネットゼロ目標とグローバル・メタン・プレッジを完全に達成すれば、世界の気温上昇を1.8度に抑えられる」とツイッターに投稿、パリ協定の目標に近づいていることになると指摘した。「大きな前進だが、さらに多くの取り組みが必要だ」と述べた。
気候対策の国際枠組み「パリ協定」は、産業革命前と比べた世界の気温上昇を2度、できれば1.5度未満に抑える目標を掲げている。
IEAは今年、2050年までにネットゼロを達成するために、今後新たな化石燃料プロジェクトを承認されないとの見方を示した。