【北京時事】経営危機に陥っている中国不動産開発大手の中国恒大集団は6日、ドル建て社債の新たな利払い期日を迎えた。恒大はデフォルト(債務不履行)回避に向けて資産売却を加速。資金調達の動きは一部で進展しているもようだが、利払いが実行されるかどうかは不透明だ。

子会社株やジェット機を売却 資金調達加速―中国恒大

 期日が到来したのは、恒大の中核子会社・恒大地産集団が発行した社債の利息8250万ドル(約94億円)。恒大側が期日から30日の猶予期間内に債権者に支払えば、デフォルトの事態は免れる。

 ただ、恒大は別のドル建て社債も利払いの猶予期限が間もなく終了する。資金繰りは当面の間、綱渡りが続く見通しだ。