[コペンハーゲン/フランクフルト/パリ 8日 ロイター] – デンマーク政府は8日、屋内飲食の際にワクチン接種証明の提示義務付けを再導入する方針を発表した。
同国は9月、新型コロナウイルス感染対策の規制をほぼ全て撤廃したが、ここにきて感染者がすう勢的に増加。9月中旬には200人強だった1日あたりの新規感染者数は、ここ数日は2300人前後を記録している。
一方ドイツでは、コロナ感染率がパンデミック(世界的な大流行)開始以来最悪を記録する事態となっている。
ロベルト・コッホ研究所が8日に発表したデータによると、7日間の感染率(人口10万人あたりの感染者数)は201.1に上昇。これまで最多だった昨年12月の197.6を上回った。
12月初旬の連立政権樹立を目指す3政党は、全国的な非常事態宣言を延長しないことで合意している。その代わり、マスク着用の義務化や公共の場で社会的距離を取ることなどの対策を来年3月まで延長する法案を提示した。この法案は11日に連邦議会下院に提出される見通し。
またフランスでも、コロナ感染症による入院患者数や集中治療室(ICU)の使用率が上昇している。
新規感染者数の7日間移動平均値は7277人となり、9月18日以来の高水準を付けた。10月10日には4172人だった。
マクロン大統領は9日に国民に向けて新型コロナウイルス感染症の再拡大などについて演説を行う。