【バンコク時事】14日付のミャンマー国営紙によると、ミャンマー国民和解担当日本政府代表を務める日本財団の笹川陽平会長が13日、首都ネピドーで国軍のミン・アウン・フライン総司令官と会談した。ミャンマーの政治情勢などをめぐり、意見を交わしたという。

全報道関係者の釈放要求 ミャンマーに国連人権弁務官

 国軍と民主派の双方に幅広い人脈を持つ笹川氏は、2月のクーデター前までミャンマーを繰り返し訪れ、少数民族和平の仲介などに当たっていた。民主派による大規模な不正があったと国軍が主張する昨年11月の総選挙では、日本政府が派遣した選挙監視団の団長を務めた。
 国営紙によると、会談では両国の友好関係強化、少数民族和平、日本による支援なども協議した。総司令官は今月2日、ネピドーを訪れたリチャードソン元米国連大使とも会談している。