[ブリュッセル/ワルシャワ/モスクワ 15日 ロイター] – 欧州連合(EU)各国外相は15日、ベラルーシが難民らをEUに送り込んでいるとされる問題で、ベラルーシへの制裁を強化することで合意した。

合意は全会一致だが、具体的な制裁措置が発動されるまでには詳細な検討が必要。

EUのボレル外交安全保障上級代表(外相)によると、新たな制裁措置は「移民の不法な移送」に関与する航空会社や旅行会社が対象となる。数日中に最終決定される見通し。

ベラルーシはEUによる既存の制裁への報復として、意図的にイラクやアフガニスタンからの移民をEU加盟国のラトビアやリトアニアなどに送り込んでいるとされ、特にベラルーシとポーランドの国境ではおよそ4000人が極寒の中で立ち往生しているという。

一方、ロシア通信(RIA)の報道によると、ベラルーシ外務省はこうした批判を「不条理」として一蹴した。

またEUは、ベラルーシにとって最大の同盟国であるロシアのプーチン大統領に対し、人命を政治の道具にしないようベラルーシ政府要請することを求めた。

ロシアのペスコフ大統領報道官は、ベラルーシとEUの仲介をする用意があると述べた。