[ワシントン 16日 ロイター] – 米国のサリバン大統領補佐官(国家安全保障担当)は16日、米中の競争が衝突に発展することがないよう、米国は複数のレベルで中国との取り組みを強化していくと述べた。
米中首脳は15日(日本時間16日)にオンライン形式で会談を実施。バイデン米大統領は両国は衝突を回避する責任を負っていると強調し、中国の習近平国家主席も2国間協力の強化を訴えた。
サリバン氏はブルッキングス研究所のウェビナーで、米国が懸念していた中国の核・ミサイル開発について、両首脳は「戦略的な安定性」に関する協議開始を目指すことで合意したと表明。サリバン氏によるとバイデン大統領は「戦略的安定性に関する一連の対話の必要性」を提起し、こうした対話は両国の安全保障、技術、外交の分野を横断するチームが主導する必要があると伝えた。
サリバン氏はその上で「(米中の)競争が衝突に発展しないよう、複数のレベルで取り組みが強化される」と述べた。