[ニューヨーク 16日 ロイター] – バイデン米大統領の首席医療顧問を務める国立アレルギー感染症研究所のファウチ所長は16日、ワクチン接種がさらに進展すれば新型コロナウイルス感染の減少が継続し、米国は来年に「パンデミック(世界的大流行)」から「エンデミック(一定地域で普段から継続的に発生する状態)」に移行したと考えられる状況になるとの見方を示した。
ファウチ氏はロイター・トータル・ヘルス会議で行われたインタビューで「エンデミックに移行するには社会、生活、経済に対する影響がない程度まで感染が減少する必要がある」と指摘。エンデミックへの移行を定義する特定の水準はないとしながらも、ワクチンの追加接種(ブースター接種)が鍵になるとの見方を示し、全ての人が追加接種を受けられるようになれば、米国は「2022年の春までに新型コロナを制御できるようになる」と述べた。