[香港/シンガポール 17日 ロイター] – 暗号資産(仮想通貨)ビットコインとイーサは17日の取引で軟調な値動きが続いている。節目が迫っており、割り込めば下げが加速する可能性がある。

ビットコインは直近で1%安の5万9000ドル近辺。11月10日に付けた過去最高値からは約12%下落している。イーサは4163ドル。こちらも過去最高値から14%超値を下げている。

ここ最近の急騰を受けた利益確定売りが主な要因とみられているが、アナリストらは先週末に行われたビットコインのブロックチェーンアップグレードや米インフレ高進、中国が国有企業に仮想通貨採掘に従事しないよう指示したことも、慎重なムードの背景にあると指摘する。

ビットコインは1月以降、2倍に値上がりしている。OANDAのシニアマーケットアナリスト、クレイグ・アーラム氏はリポートで、5万8000ドルの水準を下抜ければ、調整が加速する可能性があるとの見方を示した。

ツイッターが暗号資産に投資しない方針を示したことや、運用会社ヴァンエックが申請したビットコイン現物ETF(上場投資信託)を米証券取引委員会(SEC)が却下したことも下押し要因となっている。