【ロサンゼルス=佐野司】米大リーグの今季最優秀選手(MVP)が18日(日本時間19日)に発表され、ア・リーグは投打の「二刀流」で歴史的な活躍を見せたエンゼルスの大谷翔平選手(27)が初受賞した。投票権を持つ全米野球記者協会の記者30人全員が1位票を投じる「満票」受賞となった。日本人の受賞は2001年のイチロー(マリナーズ)以来20年ぶり、2人目。渡米4年目の今季は、投手で9勝、打者で46本塁打を記録して「野球の神様」と呼ばれたベーブ・ルース以来、103年ぶりとなる「2桁勝利、2桁本塁打」の快挙に迫るなど、米球界を席巻した。
大谷はMLBネットワークのインタビューで、「すごくうれしいです。投票してくれた記者の皆さん、チームのコーチ、ファンの皆さん、トレーナー、僕を手術してくれたお医者さんの皆さん、支えてくれた皆さんに感謝しています」と周囲のサポートに感謝の意を示した。
今季、最も印象に残っている瞬間については「オールスターはいい経験だった。テレビで見ているような選手と一緒にやらせてもらえることは、すごくいい機会になりました」とした。
海を渡った際、二刀流でMVPを取れると思っていたかと尋ねられると、「取りたいなとは思っていました。日本で(二刀流を)始めた時よりも、アメリカに来た時の方が受け入れられる雰囲気があった。アメリカ全体のファンの人や、チームに感謝しています」と話した。