[ウィーン 19日 ロイター] – オーストリア政府は19日、新型コロナウイルスの感染拡大を抑制するため、完全なロックダウン(都市封鎖)を再導入することを明らかにした。西欧で今秋、ロックダウンが再導入されるのは初めて。政府はまた、来年2月1日までのワクチン接種を全国民に義務付けるとした。

オーストリアは、ワクチン接種を終えていない人を対象とした部分的な封鎖を15日に導入。しかし、感染者の増加に歯止めがかからず、特に感染が深刻なザルツブルク州など2州は18日、独自の封鎖措置を導入すると発表していた。

シャレンベルク首相は記者会見で、ロックダウンは全国的に22日から実施すると説明。当初は10日間の予定で、最大20日間という。

オーストリアは、ワクチン接種を完了した割合が人口の約3分の2で、西欧では最も低い国の一つ。直近7日間の感染者数は人口10万人当たり991人。