[ローマ 24日 ロイター] – イタリアは24日、欧州で新型コロナウイルス感染が再拡大していることを受け、ワクチン未接種者に対する制限を厳格化し、公務員に対するワクチン接種義務の対象を拡大すると発表した。

政府が発表した声明によると、12月6日から、ワクチン未接種者はレストランの利用や、映画館やスポーツイベント会場の入場ができなくなる。さらに、医療従事者を対象としたワクチン接種義務を、12月15日以降は学校職員や警察、軍隊に拡大する。現在40歳以上を対象に実施しているワクチンの追加接種(ブースター接種)も18歳以上に拡大する。

ワクチン接種完了を証明する「グリーンパス」の要件が厳格化されるほか、都市部の公共交通機関の利用にグリーンパスの提示が義務付けられる。

ドラギ首相は「国境を接する他国の状況は非常に深刻で、イタリアの状況も緩やかなペースはあるものの、着実に悪化している」と語った。全面的なロックダウン(都市封鎖)を回避する必要があるとも強調した。