株式に対する今年の飽くなき投資意欲を表す統計を一つ挙げるとすれば、それは株式ファンドに流入した資金総額だろう。

  株式上場投資信託(ETF)およびロングオンリー・ファンドへの資金流入額は、2021年これまでに約9000億ドル(約104兆円)と、過去19年間の合計額を上回っている。バンク・オブ・アメリカ(BofA)とEPFRグローバルのアナリストが明らかにした。

  この1年がいかに異例で、記録破りだったかを同データは浮き彫りにしている。低金利のチープマネーに、景気が新型コロナウイルス禍から大きく回復しつつあることが重なり、止めようのない株価上昇の環境が整った。個人投資家の熱狂や他に良い投資の選択肢がないことも、勢いを後押しする格好となっている。

株式ファンドへの資金流入額出所:BofA、EPFR

  米国株はこれまでのこうした上昇でバリュエーションが記録的な水準にあり、ウォール街では通常強気なアナリストの間からも来年について弱気に転じる動きが見られる。投資家にとっては、根強いインフレに対応する中央銀行の利上げがどの程度速いペースになるのか、それによって経済成長がどの程度抑制され得るのかという点が引き続き検討課題だ。

原題:Stock Funds Took in More Cash in 2021 Than Two Decades Combined(抜粋)