【ベルリン時事】オーストリアのクルツ前首相は2日、中道右派与党・国民党の党首を含むすべてのポストを辞任し、政界を引退すると表明した。クルツ氏は10月、汚職疑惑を受けて首相を辞任。欧州の若手政治家の代表格だったクルツ氏だが、弱冠35歳で政界を去ることになった。
クルツ氏は、外相や首相などを歴任してきたこの10年間は「100%の情熱をもって職務に当たってきた」とした一方、汚職疑惑の追及が厳しくなった最近数カ月で「その情熱は小さくなった」と認めた。クルツ氏は先週、息子が誕生したばかり。今後は家族との時間を大事にしたいという。汚職については改めて潔白を主張した。