[ローザンヌ(スイス) 7日 ロイター] – 国際オリンピック委員会(IOC)は7日、中国による新疆ウイグル自治区などの人権侵害を巡り、来年2月に開催される北京冬季五輪に外交使節団を派遣しない「外交ボイコット」を実施するとの米国の判断を尊重すると発表した。

北京大会の準備状況を監督するIOC調整委員会のフアン・アントニオ・サマランチ委員長はオンライン会見で「われわれは常に可能な限りの敬意を払い、政治的世界からの干渉を最小限に抑えることを求めている」と指摘。「政府機関が下した政治的判断を尊重する」とした。

IOCのマーク・アダムス広報部長は「これは政治的な領域であり、われわれはこのような政治的判断を下す米国の権利を尊重し、また五輪に参加する競技者の権利も尊重する」と述べた。