[13日 ロイター] – 米ニューヨーク連銀が13日に公表した11月の月次調査で、消費者の短期的なインフレ期待が一段と上昇する一方、将来の収入の伸びの予想が低下し、物価上昇が収入の伸びを上回るとの見方が出ていることが分かった。
11月の調査では、1年先のインフレ期待中央値が6.0%と、前月の5.7%から上昇した。一方、1年先の収入の伸びの予想は2.8%と、3.0%から低下。差は3.2%ポイントと、2013年の調査開始以来最大となった。
3年先のインフレ期待中央値は4.0%と、4.2%から低下。低下は6月以来初めてで、20年10月以降で2回目となる。
1年先の住宅価格の伸びの予想は5%。前月の5.6%からは低下したが、新型コロナウイルス感染が本格的に拡大する前の20年2月の3.1%と比べるとまだ格段に高い水準にある。
調査は約1300世帯を対象に毎月実施されている。