2022年について大半の専門家は、力強い景気回復と物価の落ち着き、そして緊急時の金融政策環境からの脱却を予想しています。ただ新型コロナウイルスのオミクロン変異株のほか、根強いインフレや米利上げ、中国経済など、この予想を狂わせる要素が数多く存在することも事実です。来年もさまざまな状況を注視していく必要がありそうです。以下は一日を始めるにあたって押さえておきたい5本のニュース。

過去最大の伸び

11月の米生産者物価指数(PPI)は前年同月比9.6%上昇。統計でさかのぼれる2010年以降で最大の伸びとなった。財とサービスの両方で幅広く値上がりした。変動の大きい食品とエネルギーを除くコアPPIは前年比7.7%上昇。こちらも過去最大の伸びだった。

2.5兆ドル

米上院民主党は債務上限を2兆5000億ドル(約284兆円)引き上げることを盛り込んだ法案を提出した。政府の借り入れ権限を2023年初めまで延長させるのに十分な額だという。この法案は14日中に上院を通過する見込み。上院での通過後、下院も速やかに採決を実施する予定だ。

目標未満に

欧州中央銀行(ECB)が16日に発表する新たな経済予測は、2023年と24年にインフレ率が目標の2%を下回るとしている。複数の当局者が明らかにした。この当局者によると、ECBは22年のインフレ率を9月に予想した2.2%から引き上げるものの、その後の予測期間ではインフレの鈍化を見込んでいる。

大幅増

ゴールドマン・サックス・グループとJPモルガン・チェースは、バンカーたちを満足させるために十分な報酬を支払う用意があり、競合行にも報酬増の圧力をもたらしている。ゴールドマンは投資銀行部門のボーナス原資を約50%増やす可能性があり、JPモルガンは40%増の可能性があると、当初の協議について知る関係者が明らかにした。

入院防止に効果

米ファイザーと独ビオンテック、または米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が開発した新型コロナウイルスワクチンの接種はそれぞれ、オミクロン変異株の感染による重症化を防いでいる様子だ。南アフリカ共和国の調査が示した。ファイザー・ビオンテックのワクチン2回接種では、オミクロン感染による入院を70%防げる可能性があるという。

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