[ニューヨーク 16日 ロイター] – ニューヨーク外為市場では、英ポンドが上昇し、対ドルで一時0.8%高となった。イングランド銀行(英中央銀行)は16日、新型コロナウイルス感染拡大以降、主要中銀として初めて利上げに踏み切った。ニューヨーク外為市場では、英ポンドが上昇し、対ドルで一時0.8%高となった。
終盤の取引でポンドは0.4%高の1.3314ドル。
米ドルは安定した値動きに戻った。ドル指数は0.4%下落。序盤の取引では一時0.5%下落する場面があった。
前日に連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が発表された後の急上昇局面から、欧州中央銀行(ECB)や英中銀の政策発表後の下落局面までを見ると、ドル指数は過去24時間で1.1%急落する荒い値動きとなっていた。
米ドルは円、スイスフランに対しても下落した。
ユーロは0.3%高の1.1332ドル。ECBの発表後、一時は0.5%超上昇していた。
ECBは16日の理事会で、新型コロナウイルス対応の緊急支援策は終了するが資産買い入れは継続し、来年の景気を支援する方針を示した。
ECBの姿勢は、量的緩和縮小(テーパリング)加速を決めたFRBのタカ派的トーンとは対照的だった。
各国中銀の方向性の相違は、急速に拡大するオミクロン株感染が経済に与える影響やインフレ高進に各中銀がどう対処していくか、深い不確実性があることを示している。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2%下落し、4万8011ドルとなった。
ドル/円 NY午後4時 113.64/113.65
始値 114.17
高値 114.19
安値 113.57
ユーロ/ドル NY午後4時 1.1331/1.1335
始値 1.1295
高値 1.1360
安値 1.1292