• 1.75兆ドルに規模縮小や幅広い処方薬価格引き下げなど求める
  • シネマ議員反対で上院民主党指導部の受け入れ難しいもよう
Senator Joe Manchin, a Democrat from West Virginia, walks through the U.S. Capitol in Washington, D.C., U.S., on Thursday, Dec. 16, 2021. Photographer: Sarah Silbiger/Bloomberg

米民主党中道派のマンチン上院議員は20日、バイデン大統領の経済施策が盛り込まれた2兆ドル(約227兆円)規模の税制・支出法案について、自身が望む変更内容を具体的に説明した。

  マンチン議員はウェストバージニア州のラジオ局メトロニュースの番組「トークライン」で、税法をより公正なものに改正し、現行の法案よりも幅広く処方薬価格を引き下げるほか、規模を1兆7500億ドルに縮小する場合に限り支持すると述べた。

  同議員はバイデン大統領と民主党指導部が来年1月の休会明けに、より小規模な法案バージョンの復活に取り組む道筋を示したが、シネマ上院議員が処方薬価格引き下げの推進に加え、法人・個人所得増税についても反対していることから、上院民主党指導部が受け入れるのは難しい見通しだ。

  前日にはホワイトハウスがマンチン議員の法案不支持について、大統領と民主党との約束を破ったと非難していた。マンチン議員はこの日、バイデン大統領が交渉すると約束したにもかかわらず、自分が数カ月前から反対している法案の条項を強硬に成立させようとしているとしてホワイトハウスのスタッフを批判した。

  同議員は処方薬価格引き下げの条項について、「えり好みやごまかしをやめて、交渉すると言うなら交渉しようではないか」と語った。

  また全体のコストを抑えるために実施期間を限定した社会プログラムの寄せ集めにすべきではないとあらためて指摘した。

原題:Manchin Outlines Tax, Policy Changes He’d Want in Biden Bill(抜粋)