イギリスでは新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し、22日、1日の新たな感染者が10万人を超え、これまでで最も多くなりました。変異ウイルスのオミクロン株は、ロンドンでは感染のおよそ9割を占めているとみられ、政府は追加接種など対応を急いでいます。
イギリスでは新型コロナウイルスの1日の新たな感染者が9万人を超える日が続いていましたが、22日、10万6122人となり、これまでで最も多くなりました。
また、変異ウイルスのオミクロン株の感染が確認された人は、1日で1万3000人あまり増えて累計でおよそ7万4000人となり、ロンドンでは、感染者全体のおよそ9割を占めているとみられます。
死者や重症者は大きくは増えていませんが、政府は危機感を強めていて、軍なども投入して追加接種を急いでいます。
このほか政府は、22日、オミクロン株への対応として、アメリカの製薬大手メルクとファイザーがそれぞれ開発している重症化を防ぐための飲み薬、合わせて425万回分を追加で確保したと明らかにしました。
国内では、メルクの「モルヌピラビル」について、重症化するリスクが高い人たちなどへの使用が始まっていて、政府としては、飲み薬やワクチン接種を効果的に組み合わせることで、医療がひっ迫する事態を避けたい考えです。