中国人民銀行(中央銀行)は実体経済への支援拡大を保証し、金融政策をよりフォワードルッキングで的を絞ったものにすると表明した。
人民銀は25日の声明で、金融政策手段をより「積極的に」活用すると説明。金融政策の量的かつ構造的機能を十分に活用する方針を示した。市場流動性の調整や一部のグループを対象とした政策にも言及した。
金融政策委員会は24日に易綱総裁の下で会議を開催。中銀は不動産セクターの「健全な」成長を促進し、住宅購入者の権利を保護するとともに住宅需要をよりよく満たすよう取り組む目標も再確認した。
人民銀は金融刺激策について抑制的なアプローチを取ってきたが、新年には、不動産市場の問題と個人消費の減速が続く場合は特に、より積極的な策を講じるとの期待が高まっている。
当局は適度に潤沢な流動性を保ち、与信の伸びを安定させる方針も重ねて示した。また、経済を安定させるため国内総生産(GDP)に対する負債比率であるマクロレバレッジ比率を基本的に一定に保つ。国内経済が需要減退と供給混乱、期待低下という3つの衝撃に直面しているとの中央経済工作会議の指摘も繰り返した。
原題:China’s Central Bank Vows Greater Support for Real Economy (2)(抜粋)